黄色い風船

遠ざかっていく車の
ハザードランプが5回点滅する。
別れて1年も経つのに
そんなことを止められない私たちは
いつまでも惨めだ。

もらった風船はもうプカプカと浮かばない。
私に黄色を選んでくれた思い出が
大切で捨てられないまま。
久しぶりに会う彼は
何色もの新しい風船を浮かばせて
黙り込んだ私に笑いかけてくれた。

綺麗に膨らんだ優しい桃色の風船は
堂々と彼の隣で揺れていて
ずるずると引きずる私の黄色は
やっぱり惨めだった。

家に帰って今日こそ捨てよう。
もう2度と思い出さないように。
私は家についてから
ゴミ箱の前で動かなくなった。
どうしようもなく惨めだった。

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