相槌

さっきまで悪口を散々に言ったあとで、隣で相槌を打ちながら大好きと軽々口にする光景に吐き気がする。自分がどれだけ必要にされているかを他人の言葉を使って証明してみせて、正しい自分の味方を増やす彼女といると心が疲れる。そうやって愛想笑いを引き出していい気になってまた、あの人のところでは私は引き立てるだけ彼女の足元に転がって。

離れたあとで苦しくなるのに、隣にいる時には何も言えない自分が嫌になる。
うまく立ち回れないことを馬鹿にされてもあんな風にはなりたくないと、思って選んでここにいるはずなのに結局は踏ん張って立っているだけで精一杯で。

ああ疲れたなあと一人で泣いて。

彼女はみんなの前で泣いて。

私、ごめんなさい。

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